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【現代の居場所問題】映画『ぼくらの7日間戦争』のあらすじと感想・考察

宗田理さんの『ぼくらの七日間戦争』が劇場アニメになりました。

ベストセラーとなった原作は、1988年に実写映画化され宮沢りえさんが初主演を飾りました。

劇場アニメの本作でも、当時のキャラが登場しています。

パンダ
パンダ
時を経た今でも、世間に広く通ずる普遍的な物語ですね。

映画『ぼくらの7日間戦争』のあらすじ

青春時代は、人生の解放区。

学校ではいつも一人で過ごす鈴原守は、密かに幼馴染の千代野綾に恋心を抱いていた。

しかし、議員である綾の父親の都合で急遽引っ越しが決まる。綾のやるせない気持ちを知った守は、一緒に逃げる事を提案する。

さらに綾の親友・山咲香織をはじめ、明るく人気者の緒形壮馬、ノリのいい阿久津紗希、秀才の本庄博人を加え古い石炭工場に立てこもる特別な夏が始まった。

だが、不法滞在中のタイ人の子供・マレットと工場で出会い、事態は思わぬ方向へ動き出す。

彼らはマレットを捕らえようとする入国管理局の職員や周りの大人達を撃退すべく、何度も大人に反抗していく。

映画『ぼくらの7日間戦争』のキャスト・スタッフ

監督

監督は、村野裕太監督です。

今まで『ブレイブビーツ』や『ドリフェス!』などを監督しています。

キャスト

鈴原守北村匠海
千代野綾芳根京子
中山ひとみ宮沢りえ
山咲香織潘めぐみ
緒方壮馬鈴木達央
本庄博人大塚剛央
阿久津紗季道井悠
マレット小市眞琴

鈴木守を北村匠海さん、千代野綾を芳根京子さんが担当する。

また、実写版にも登場した宮沢りえさんが特別出演する。

主題歌

主題歌は、Sano ibuki「決戦前夜」「おまじない」「スピリット」

2017年、本格的なライブ活動を開始し、2018年には初の全国流通盤となる1st Mini Album 『EMBLEM』を発売している。

映画『ぼくらの7日間戦争』の感想・考察

こんなに時を経た今でも通ずる物語です。

ぼくらにとっての居場所はどこにあるのか?本作は、自らの居場所を見つけるために戦う物語です。

原作当時の社会とは異なり、インターネットが広く普及しSNSを通して誰とでも繋がれる時代になった今新たな「居場所」問題が浮かび上がってきました。

SNSの発達に伴い「どれだけ注目を集めるか?」という価値観が重視されるようになり、自分の価値観ではなく他人の価値観で生きている人が増えました。というより、元々存在していたその価値観が増幅したと言えるかもしれません。

この変化によって自分はどう動けば良いか分からなくなり「大衆の気分化」が進みました。

それゆえ、世間はSNSでの炎上をはじめ些細な事で大袈裟な盛り上がりを見せます。とにかく盛り上がっている場所に群がる、ハッキリ物事を言う人に従う。いわゆるカーニバル化です。

本作においても、炎上がモチーフとなり現代に通じる大衆観を描写しています。

一方、本作に登場する「ぼくら」は今まで何らかの形で他人に苦しめられた人々であり、この世間への反抗期間を通して自分を見つめ直し自身の価値観で生きていく事を選択します。

「何をしたいか分からない」という発言を最近は頻繁に聞きます。おそらくそれは「世間にどう思われるか分からない」の言い換えではないでしょうか?

この映画は、そんな世間の価値観で生きる自分に反抗するきっかけになるでしょう。

さいごに

本作で『ぼくらの7日間戦争』の色褪せない魅力を感じ取れます!

現代に通じる物語をぜひ劇場でご覧ください。

あなたも、解放区へ。