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【幸福の硬貨とは】映画『マチネの終わりに』のあらすじと感想・考察

さて、今回は映画『マチネの終わりに』について書いていきます。

芥川賞作家・平野啓一郎の代表作である同名小説が原作の大人なラブストーリーです。

東京・パリ・ニューヨークで現地撮影も行われているので、美しい街並みと音楽の調和も見どころの一つです。

パンダ
パンダ
終始切ないけれど、じんわりとした温かさを感じられる作品でした。

映画『マチネの終わりに』のあらすじ

心の底にしまった感情。愛した六年。

世界的ギタリスト・蒔野聡史は、パリで活動するジャーナリスト・小峰洋子に出会う。

二人は出会って直ぐに惹かれ合った。

蒔野は、洋子に婚約者がいると知りながら、自身の思いを洋子にぶつける。

その後、二人は思いを通わせ日本で再会する事を決めたが、ある事件をきっかけにすれ違い四年の月日が過ぎていた。

お互い家庭を持ち、別々の道を歩んでいた二人が出会った未来とは。

映画『マチネの終わりに』のキャスト・スタッフ

監督

監督は、西谷弘監督です。

『白い巨塔』や『昼顔』をはじめ多くのヒットドラマを手掛け、2006年以降は映画監督としても活躍しています。

2007年『ガリレオ』や2013年『真夏の方程式』など主演の福山雅治さんとは豊富なタッグ経験があります。

キャスト

蒔野聡史福山雅治
小峰洋子石田ゆり子
三谷早苗桜井ユキ
リチャード新藤伊勢谷友介
中村奏木南晴夏
是永慶子坂谷由夏

蒔野聡史を福山雅治さん、小峰洋子を石田ゆり子さんが演じます。

また、蒔野の妻・早苗を桜井ユキさん、洋子の婚約者・リチャードを伊勢谷友介さんが演じています。

その他、木南晴夏さんや坂谷由夏さんも出演します。

脚本

脚本は井上由美子さんです。

NHK連続テレビ小説『ひまわり』をはじめ多くの人気作品を担当した脚本家です。

西谷弘監督とは、『白い巨塔』や『昼顔』など多くの作品でタッグを組んでいます。

音楽

音楽は菅野祐悟さんです。

西谷作品の音楽を多数手がけ、欠かせない存在となっています。

また、日本を代表するクラシックギタリスト・福田進一さんがクラシックギター監修を務めました。

映画『マチネの終わりに』の感想

それぞれの愛が交錯する切ない物語でした。

構成上、蒔野と洋子に感情移入してしまうのですが、もしリチャードの立場だったら、もし早苗の立場だったら、違う感情を抱いていただろう事が一層切なさを増幅させます。

「リチャードから見た蒔野」と「蒔野から見た早苗」は似ていて、それゆえ早苗を憎みきれない蒔野の姿はとても印象的なシーンです。

「未来は過去を変える」

この一言は蒔野と洋子自身を変えるだけでなく、私自身の本作に対する印象を鑑賞中にどんどん変えていきます。

今の過去に対する感情も未来次第で変えられるという希望を感じさせてくれました。

これまで勇気が出る映画はたくさん観てきました。けれど、背中を押すというよりも手を握り締めてくれる、マチネの終わりにそんな温かい勇気をもらいました。

映画『マチネの終わりに』の考察

そもそもマチネって何?

マチネは、フランス語で「朝・午前」という意味の単語です。

ちなみに対義語はソワレ。

直訳すると「午前の終わりに」という意味になりますが、この午前をどう捉えるかが物語を通して重要なポイントになります。

『幸福の硬貨』が示す事とは?

『幸福の硬貨』は作中に登場する架空の名曲です。

実際に作中で演奏され、作品中でキーフレーズとして重要な役割を担います。

硬貨とはお金であり、お金は交換して使用するもの。

つまり、幸福の硬貨とは「それ自体で幸福を得るものではなく、使う事で幸福を得られるもの」を意味する言葉だと思います。

蒔野がラストシーンで捧げる曲「幸福の硬貨」をどんな思いで演奏したのか分かるでしょう。

さいごに

今回は、映画『マチネの終わりに』を紹介しました。

色彩豊かな街並みと美しい音楽が生み出す大人な世界観が非常に心地良いです。

じんわりと温かく、切ない。そんな本作の素敵な世界観を堪能してみてはいかがでしょうか。

気になる方は、ぜひご覧ください!