さて、今回は映画『アルキメデスの大戦』について書いていきます。
原作は、ドラゴン桜で知られる三田紀房さんの同名マンガです。
『永遠の0』の山崎貴監督が実写映画化し、国民的人気俳優・菅田将暉さんが主演です。
映画『アルキメデスの大戦』のあらすじ
権力に立ち向かう天才数学者がいた。
欧米諸国と対立を深めていた日本は、密かに大和の建造を進めようとしていた。
しかし、省内でこれからは航空機の時代だと見越した少将・山本五十六が反対。
山本五十六は大和建造計画予算の不正を暴こうと若き天才数学者・櫂直に依頼する。
とある提言に危機感を抱いた櫂は僅かな情報をもとに権力に立ち向かっていく。
果たして櫂はどうなるのか、そして大和に隠された驚くべき秘密とは。
映画『アルキメデスの大戦』のキャスト・スタッフ
監督・脚本
監督は、山崎貴監督です。
2000年、『ジュブナイル』で監督デビューを果たします。
2005年の『ALWAYS 三丁目の夕日』では日本アカデミー賞の作品賞・監督賞含め16部門を制覇します。
その他、『永遠の0』や『寄生獣』二部作、『STAND BY ME ドラえもん』などを担当しています。
キャスト
櫂直 | 菅田将暉 |
---|---|
田中正二郎 | 柄本佑 |
尾崎鏡子 | 浜辺美波 |
大里清 | 笑福亭鶴瓶 |
山本五十六 | 舘ひろし |
平山忠道 | 田中泯 |
主人公・櫂直を菅田将暉さんが演じます。
菅田将暉さんの演技力はやはり凄まじいです。本当に色んな役に化けますね。
その他、柄本佑さん、浜辺美波さんと若手俳優陣に加え、舘ひろしさんや笑福亭鶴瓶さんなどベテラン俳優陣も多く顔を連ねます。
映画『アルキメデスの大戦』の感想
多くの日本人に愛される大和が、数学の目線から描かれる斬新な設定が上手いなと感じました。
また、数学を愛し常に冷静な櫂直と感情論の軍という分かりやすい構造になっていたのも特徴的です。
脚本が非常に分かりやすく、数学と戦争という組み合わせながら誰でも楽しめるように構成されています。
多額の予算を投入して建造された全長263mの大和は、結果全くの役立たずとなってしまいます。つまり山本五十六の助言は正しかったことになります。
しかし、本作中では大和に込められたもう一つの真実がラストで描かれています。
なぜ大和は造られたのか、まさかのオチは衝撃的でした。櫂が真実を知り変わってしまうラストシーンは印象的でした。「日本人は負け方を知らないんだ」という言葉には色々と考えさせられます。
そして苦しさや痛みをも感じさせる鮮やかなVFXはさすが山崎貴監督。大和が非常にリアルかつ大迫力に描かれていました。
大和を海から眺める日本人の姿は実にセンセーショナルな印象を受けます。また本作は徹底的なリサーチも行い、いつどこからどんな攻撃を受けたのかを忠実に描いています。
そういった細かい所の描写が随所に感じられる作品です。
さいごに
今回は映画『アルキメデスの大戦』を紹介しました。
数学の視点から、戦争に切り込んでいく作品です。
気になる方はぜひご覧ください。