映画

【閲覧注意】映画『ハウスジャックビルト』のあらすじと感想・考察

輝かしい受賞歴とは裏腹に物議を醸し続けるラース・フォン・トリアー監督の『ハウスジャックビルト』が日本で公開!

カンヌ国際映画祭では退出者続出、しかしエンドロール後はスタンディングオベーションと賛否両論を巻き起こしました。

心の余裕がある時に見て欲しいです。

映画『ハウスジャックビルト』のあらすじ

とある男の12年を描いた物語。

建築家を目指す独身技師ジャックは、アートを創作するかのように犯罪を繰り返す。

警察からも見つからず、12年に渡り事件を起こし続ける。

一方で自分の理想の家を建てようと奮闘するも、上手く行かずに何度も壊し続けていた。

遂に彼が警察に見つかり逮捕の瞬間が迫る時、彼は遂に理想の言えを完成させる。

彼は一体どんな家を作り上げ、どんな結末を迎えたのか!?

映画『ハウスジャックビルト』の感想

精神が持たない!

ほぼほぼ拷問と言える映画でしょう。しかし、強烈な印象が常に脳内に残り続けるインパクトがエグい。

じわじわと心がすり減っていく様子を体感出来ます。

物語の構成として5つの事件に分けているため、心の準備が5回必要です。

一つ終えた安堵感と次への緊張感はまるでスポーツのよう…

見ようか迷っている人には見ることをオススメ!謎の乗り越えた感が待っています。

ただし、心に余裕がある方限定で…笑

【ネタバレ有】映画『ハウスジャックビルト』の考察

タイトルの由来

『ハウスジャックビルト』の原題『This is The House That Jack Built』から名付けられています。

英米で親しまれる伝承童謡マザーグースの積み上げ歌で、歌詞が積み上がるように長くなっていく特徴があります。

映画でも、ジャックが犯罪を繰り返し、最後に家を完成させるシーンで積み上げの集大成が完成してしまいます。

ラストシーンの意味

ラストシーンでジャックが突如地獄に堕ちます。

そして地獄を彷徨い、結局ジャックは最下層まで落ちてしまいます。

この地獄のイメージが体内なのでは?と個人的に感じました。

ジャックが球体に入ってゆっくり落ちるシーンや、ヴァージが何か肉のようなものを踏むシーン。マグマの流れは血液を表現しているようにも見えます。

また、窓から見える天国はジャックが生きた世界で体内と体外を隔てているように見えました。

ジャックが犯した多くの事件で女性が相手であったことから女性に対して何らかの嫌悪感を持っていると考えれるでしょう。映画では「理由はない」と弁明していたけれど…。

それらを含めて考えると、ジャック自身も母から誕生した存在であることを示しているように感じます。

女性なくして存在出来ないという点では非常にアイロニックなラストシーン。

他にも色々な解釈が出来そうな印象的な最後でした。

さいごに

いかがでしょうか?

映画を見て、こんな気分になったのは初だったので衝撃でした。

繰り返しますが、必ず心に余裕が出来てから鑑賞して下さい!