コラム

【CMの種類】タイムCMとスポットCMの違い、民放局の現状を徹底解説!

番組CMってなに?

よくテレビで放送される番組CMをコマーシャルと呼びますが、実はCMはコマーシャルの略ではないんです。

CMはCommercial Messageの略。つまり広告に含まれるメッセージを表す言葉なのです。

またテレビのような動画広告に主眼を置いた言葉としてCFという言葉もあります。

CFはCommercial Filmの略で主にテレビで流れるような広告を指します。あまり使われる機会はありませんが、覚えておくといつか役立つかもしれません。

パンダ
パンダ
次に二種類のテレビCMについて解説していくよ!

タイムCM

タイムCMとは、特定の番組内で広告を流すCMを指します。

番組、時間帯を設定して広告を放送できるためターゲット顧客に効率よくアプローチし期待する成果を上げやすいと言われています。

基本的に契約は6ヶ月が基本になるため比較的広告費が多くかかります。

提供表示

番組内でアナウンサーが提供表示を読むシーンを見たことがあると思いますが、それらの企業はタイムCMを利用した企業です。

放送される提供表示は、購入する枠で異なります。

30秒:ご覧のスポンサーの提供でお送りしました。

60秒:企業名または商品名

90秒:キャッチフレーズ+企業名または商品名

となっており、提供表示を見れば提供の割合を探ることができます。

タイムCMの料金はどう決まる?

タイムCMは、電波料+制作料+ネット料で決まります。

電波料は広告を放送するための費用。制作料は広告を制作する費用。ネット料は広告を全国で放送するためにかかる費用です。

そのためタイムCMを特定の地域に限定して放送する場合はネット料はかかりません。

また実際の料金は希望番組の視聴率などが関係してくるため、契約時期によってかかる費用が変わってきます。

当然視聴率が高い番組では高い広告料を回収できるため、テレビ局は高視聴率を目指して番組制作を行っています。

ちなみに視聴率はビデオリサーチ社のデータが使用されています。

スポットCM

スポットCMとは、番組を特定せず定めた時間に広告を流すCMを指します。

番組問わず局が定める時間に放送されるため、幅広い客層にアプローチできることが強みです。

また、契約期間を自由に設定できるためキャンペーン中だけCMを流すといった活用も可能です。

SBとPT

スポットCMはSBとPTと呼ばれる2つのタイプに分類できます。

SB(ステブレ):Station Breakの略。番組と番組の間に放送されるCM。

PT(ピーティー):Participating commercial。番組中に放送されるCM。

SBとは番組終了後から次の番組が開始する間に放送されるCMで、PTは番組の本編中に放送されるCMを指します。

つまり番組と番組の間に放送されるCMは全てタイムCMではなく、スポットCMということになります。

スポットCMの料金はどう決まる?

スポットCMは、パーコスト×総GRPで決まります。

GRP:Gross Rating Pointの略。CM枠内の視聴率。

パーコスト:1GRP当たりの料金。

スポットCMは基本的に一本何円という単位での販売はしていないため、CMの放送回数は指定できません。

しかし、スポットCMではどれくらい多くの視聴者に広告を届けるかを計算して発注出来ます。

発注側には制作料などがプラスされて最終的な広告費が決定します。

民放各局のCM収入

2018年の民放キー局別にCMによる放送収入がどのくらいあったのか比較していきたいと思います。

また、2017年と比べた増減率も記述していきます。

日本テレビ

(単位:百万)2017年度2018年度 増減率 (%)
タイム+スポット254,838256,2700.6%
タイム123,506125,8501.9
スポット131,332130,420△0.7

日本テレビのタイム収入は前年比微増となり、特にタイムCMが伸びていることから個々の番組の評価が上がったと考えられるでしょう。

近年、3冠王を取り続けている日本テレビはやはり強いです。

テレビ朝日

(単位:百万)2017年度2018年度増減率(%)
タイム+スポット192,756187,939△ 2.5%
タイム収入 87,988 86,401△ 1.8%
スポット収入104,768101,538△ 3.1%

前年比で全体的にマイナスになったテレビ朝日。

しかし、AbemaTVとの提携などデジタルへの対応を進めていることから今後に期待です。

また視聴率はどの時間帯においても上昇していて首位の日本テレビに迫っています。

TBS

(単位:百万)2017年度2018年度増減率(%)
タイム+スポット169,900171,5060.9%
タイムCM86,38987,9001.7%
スポットCM83,51183,6060.1%

TBSは全体的に前年比微増に推移しています。ドラマに強いTBSは企業にとってもブランドイメージをコントロールしやすいというメリットがありそうです。

テレビ東京

(単位:百万)2017年度2018年度増減率(%)
タイム+スポット80,71280,578△0.2%
タイムCM49,37350,3041.9%
スポットCM31,38830,274△3.4%

テレビ東京は、ネット部門と特番でのタイム収入が好調だった。

しかし、スポットCMでそれを上回る減少となったため全体では微減となっている。

テレ東メソッドとも呼ばれる手法で個性的な人気番組を多く有するが、近年他局もその手法を活用しているため、より独自性を高めた戦略が必要になるだろう。

フジテレビ

(単位:百万)2017年度2018年度増減率(%)
タイム+スポット190,684186,282△2.3%
タイムCM93,31293,7390.5%
スポットCM97,37292,543△5.0%

フジテレビはスポットCMで大幅に減少している。

スポットCMはほとんどの局で減少しているが、その中でも一番高い減少率だ。

しかし、タイムCMで微増になっており近年の斬新なバラエティ番組を中心に人気が集まり始めているのかもしれない。

全体の概況

全体的にスポットCMは減少しており、近年叫ばれる「テレビ離れ」への企業の対応だと読み取れる。

一方でタイムCMは増加している局が多く、コンテンツ単体で見ると成長していると言えるだろう。

デジタル広告の発展とともに、訴求できる顧客を絞れるようになった現代ではコンテンツを選んで特定顧客にリーチする戦略を取る企業が多いのかもしれない。

まとめ

今回はCMについて解説・分析しました。

CMの世界も奥が深く、テレビをより理解出来るようになると思います。

これからはテレビを見る際には是非CMにも注目してみて下さい!