東野圭吾原作の『パラレルワールドラブストーリー』が映画化。
累計発行部数150万部を超える大ベストセラー小説です。
映像化不可能と言われた複雑に入り交じる2つの世界を別々のクルーで撮影するなど徹底した手法で見事に描き上げます。
目次
映画『パラレルワールド・ラブストーリー』のあらすじ
ある日、突然迷い込んだ2つの世界。
崇史は電車の窓越しに見える女性に恋をしていた。
彼女の名前は麻由子。
親友の智彦の紹介で彼女と運命的な再会を果たした崇史は念願叶って麻由子の恋人に。
しかし、ある日突然迷い込んだ世界では麻由子が智彦の恋人に。
その日を境に頻繁に2つの世界を行き来することとなった崇史は徐々に狂いだしていく。
とうとう限界に達しそうな崇史はとある事実に辿り着く。
2つの世界は一体何を意味するのか?
映画『パラレルワールド・ラブストーリー』の見どころ
序盤からの伏線
物語の真実を表現しているかのようなシーンやセリフが序盤からいくつか登場しています。
特に最初の崇史が電車を乗り継ぐシーンは印象的でした。
また麻由子のセリフにもヒントが隠されています。
序盤から頭をフル活用させて鑑賞する必要があります。
衝撃の事実
物語は衝撃の結末を迎えることとなります。
映画のタイトルにもあるパラレルワールドが表す意味は何なのか?
私達が思い浮かべるパラレルワールドとは違う世界観が描かれます。
固定観念にとらわれず、柔軟に観ると楽しめます。
【ネタバレ有】映画『パラレルワールド・ラブストーリー』の考察
時系列がグチャグチャ
この物語を理解するには、時系列から外れて観る必要があります。
今回テーマとなっているのが「記憶」です。
記憶の曖昧さが物語の主題であるため、登場する世界が現実なのか、過去の事実なのか、あるいは過去の真実なのかを分けて鑑賞すると分かりやすいでしょう。
記憶は容易に書き換えられるって恐いようで面白いですね。
フィルター
過去と現実を区別するために薄っすらとフィルターをかけ、場面を分けていたように感じました。
クルーを変えて撮影しているためそれぞれに癖があるのはもちろんですが、編集でも注意すれば分かる程度に工夫がされています。
これから観る方は是非その辺にも注目してみて下さい!
さいごに
さすが東野圭吾さん!という感じの見事なストーリーとそれを巧みに映像化する映画スタッフの方々に感服です。
物語のヒントも所々に隠されているので、推理しながら楽しめます。
是非謎を解いてみて下さい!