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【実話】映画『運び屋』のあらすじと感想・考察

クリント・イーストウッド氏が主演・監督を務めた注目作です。

今作にはイーストウッド氏の実娘アリソン・イーストウッド氏も出演しています。

原案はニューヨーク・タイムズの記事で、原題は「The Mule」。

映画『運び屋』のあらすじ

伝説の運び屋の正体は、90歳の老人だった。

90歳になろうとするアール・ストーンは金無しで、家族から見放される孤独な生活を送っていた。

孫に誘われたパーティーで、男から「車を運転するだけで金が貰える仕事がある」という話を持ちかけられる。

アールはなんとなく仕事を始めるのだが、その仕事は運び屋だった。

陽気に何度も運んでいるうちに大型案件を任されるようになるが、捜査官が彼にジリジリと迫っていた。

一体彼の運命は…

映画『運び屋』の感想

こんなに愛おしい男が過去にいただろうか?

家族に見放された男、それでも気楽に過ごすアールが愛おしい。

職も金も家族も失ったアールが、自分の人生に意味を持たせるかのようにお金を手に入れ取り戻していく姿は、とても切なく感じた。

そしてイーストウッド自身とも重なるような、家族への後悔と懺悔。

およそ90年の人生を見つめ直した時に思うことが重く伝わってくる。

まさにクリント・イーストウッドの生き様!!

映画『運び屋』の考察

デイリリー

アールが最も好きな花デイリリー。

また、デイリリーはヘメロカリスとも呼ばれます。

ギリシャ語のヘメラ(一日)カロス(美しい)が語源とされています。

名前の通り、デイリリーは一日花で花が咲くと一日でしぼんでしまいます。

デイリリーの花言葉は「取り留めのない空想」、「一夜の恋」、「苦しみからの解放」などが挙げられます。

まさにアールが求めていたモノがデイリリーとリンクしますね。

空想であるお金に夢中になり、一夜の恋に惹かれ、家族をないがしろにした苦しみからの解放を求めていたのでしょう。

人は、永遠には走れない。

予告で非常に印象的だったこのフレーズ。

これは、時間に対する意識の表れです。

あとどのくらい時間が残されているのか分からない。だけど現状では永遠に続かないことは分かっている。

アールもいつか家族に許してもらえると思っていたかもしれないし、もう許されることはないと思っていたかもしれません。

アールは妻が走り終わろうとした時に自分自身を見つめ直し、家族に罪滅ぼしをします。

私達は今まで過ごしてきた時間とこれから走っていく時間をどう捉えるべきでしょうか?

さいごに

いかがでしたか?

クリント・イーストウッドの生き様が直に感じられる最高の作品です。

気になった方は是非ご覧ください!