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【苦悩】映画『天才作家の妻』のあらすじ、実際にあった女性作家への差別とは

さて、今回は映画『天才作家の妻』について書いていきます。

天才作家の夫と影で夫を支える妻を描いた本作。

主演のジョーン役を務めたグレン・クローズはゴールデングローブ賞を獲得し、アカデミー賞に7度目のノミネートを果たし、彼女の実の娘アニー・スタークが若き頃のジョーン役を演じています。

原題は『The Wife』で、2003年出版の小説『The Wife』をもとに14年かけて作られました。

映画『天才作家の妻』のあらすじ

天才作家ジョゼフが遂にノーベル文学賞を授与される。

そして夫婦とその息子は授賞式会場のストックホルムを訪れる。

そこで二人の過去を徹底的に調べ上げた記者ナサニエルに出会い、夫婦に隠されたある秘密を問いただされることになる。

文才のあったジョーンが作家を諦めた理由、天才作家と妻の秘密の関係が徐々に明らかになっていく中で、

今まで慎ましく夫を支え続けた妻ジョーンは、華々しい舞台に立つ夫を前に秘密を隠し通せるのか!?

映画『天才作家の妻』の考察

くるみ

天才作家ジョゼフは、くるみをいつも持ち歩いています。

好みの女性に渡すのがジョゼフの常套手段なのですが、エサを与えるような構図になっているんです。

この映画の大きなテーマをくるみによって表現しています。

また、くるみの殻は非常に硬く簡単には割れないのが特徴です。

ジョゼフは作家としての才能があまり無かったのです。

自分の殻を破ってくれるような存在を求めていたことに対する比喩とも受け取れます。

女性作家への差別

この映画の最大のテーマである女流作家への差別

日本では、紫式部や清少納言など昔から女性作家が活躍していました。

しかし世界的に見れば最近まで女性作家への差別というのは確かに存在していました。

例えばハリーポッターの作者J・K・ローリングは今でこそ世界的女性作家として有名ですが、

ペンネームのJ・K・ローリングは女性を隠すためのものでした。

当時のイギリスでは女性作家であることが知られると読んでもらえなかったそうです。

このように女性作家は自らを隠し男性作家として振る舞う必要があったのです。

この映画では、妻のジョーンがジョゼフというペンネームを使用して出版していたと解釈することも出来ます。

そう考えると、最後の夫の死は小説家として男のフリをしていた自分との決別とも受け取れます。

さいごに

現在、女性差別という社会的問題が各所で叫ばれる中で本作は非常に意味のある映画だと思います。

また、慎ましくも複雑な感情を持った妻を演じたグレン・クローズの絶妙な演技も必見です。

是非ご覧ください!