映画

【実話】『母さんがどんなに僕を嫌いでも』のあらすじと各シーンの考察

概要

歌川たいじさんの同名コミックエッセイを太賀さん、吉田羊さんの共演で映画化。

歌川さん本人の実話ということもあり、リアルで生々しい親子関係が描かれています。

苦しむ子どもの心情や壮絶な家庭の状況を、この映画で知ることが出来るでしょう。

決して無視出来ない問題を多くの人に考えてほしいなと思います。

あらすじ

主人公のタイジは壮絶な家庭環境で育てられてきた。

母のことが大好きなタイジでしたが、施設に追いやられてしまう。

17歳になったタイジは遂にこの状況に耐えられなくなり、家を飛び出し一人暮らしを始めることに。

そして大人になったタイジはとある劇団のチラシがきっかけとなり、小さな劇団に入団する。

その劇団で出会った正反対の性格を持つキミツ、さらに大将とカナが加わり次第に4人で遊ぶようになっていく。

友人たちは徐々にタイジの過去の苦しみに気づき始めて動き出す。

タイジの諦めきれない母への思いを悟った友人達がタイジの心を動かし、タイジは母との関係を改善しようと試みる。

最後に親子が行き着く結末は一体…

印象に残るシーンについて

混ぜご飯・スカペーチェ

タイジが大好きなモノ、それが母の作った混ぜご飯でした。

母が作る混ぜご飯は具材一つ一つに凄く手が込んでいて、絶品だったそうです。

タイジは一人暮らしを始めてからも、母の混ぜご飯の味を再現し身近に母を感じるのでした。

このシーンを見て、個人的に思ったのは「混ぜご飯とタイジの家族関係は凄く似ているなあ」ということです。

見た目は凄く地味だけど、一つ一つの具材はしっかり個性があってうまく調和しないと美味しい混ぜご飯はできない。

外からは分からないけどぶつかり合う親子が徐々に歩み寄って真の親子になっていく。

美味しい混ぜご飯を作る秘訣と親子が歩み寄る様子はリンクして見えました。

おばあちゃんのはがき

今、はがきを相手に送る機会ってそうそう無いですよね。

メールとかLINEとか凄く簡単にメッセージを送ることが出来てしまいます。

それはそれで凄く便利だし、もはやコミュニケーションツールとして欠かせないモノになりました。

だけど、この映画を見てはがきの良さに気付かされました。

タイジが施設にいる時おばあちゃんにはがきを送るのですが、おばあちゃんはそのはがきをずっと大切に持ち続けていました。

そのことを大人になって知ったタイジは自分を変えることを決意するのでした。

このシーンを見て、

はがきは「相手がどんな風にそのメッセージを受け取ったか分かる」ツールだと気付かされました。

スマホでコミュニケーションを取ると次から次にメッセージが流れていき、相手がどう受け取ったか分からないと思います。

しかし、はがきは共有物であり、受け取った人が持ち続けることが出来る。

時間が経てば相手がどう思っているのか知ることが出来るって素敵だなあと思っておりました。

造花は枯れない

劇中でキミツがタイジに対して「造花は枯れない」と言うシーンがあります。

このシーンで思ったのは、作り物は変わらないけど生のモノは変わっていくということ。

タイジと母も当然生きていて、二人の関係は変えることが出来るということを示唆していたのではないでしょうか?

まとめ

実話をもとに作られた映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」について書いてみました。

胸が痛くなるような展開に考えさせられます。

この映画を見て一度この問題について考えてほしいなと思います。

そして複雑な関係を見事に演じている俳優の方々を是非ご覧ください!