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【衝撃のラスト】人魚の眠る家のあらすじと各シーンの考察

さて、今回は映画『人魚の眠る家』について書いていきます。

東野圭吾さん原作の大ベストセラー小説を堤幸彦監督が映画化した作品で、生と死・心と身体・自己と他者、様々な人間の要素が絡み合った重たくも考えさせられる映画です。

想像を遥かに超える、裏切るような結末に思わず涙してしまいました。

パンダ
パンダ
実は映画の予告を初めて見たときから、「絶対見に行く!」と決めていた映画でした。

映画『人魚の眠る家』のあらすじ

物語は篠原涼子さん演じる播磨薫子と西島秀俊さん演じる夫の播磨和昌が離婚の話を進めるところから始まります。

そんなある日、娘の播磨瑞穂ちゃんとおばあちゃんはプールに出かけるのですが、瑞穂が意識不明の重体に陥ります。

付き添っていたおばあちゃんは責任を感じ泣き崩れ、親の二人も深い失望感に包まれます。

それでも二人は悩んだ末、瑞穂を信じ延命措置を取ることにします。

そんな時、夫は坂口健太郎さん演じる研究者の星野祐也に出会います。

星野からペースメーカーを勧められ、瑞穂に取り付けると次第に健康状態が回復し、安定し始めます。

さらに二人は星野が研究する「電気信号で身体を動かす技術」を使って瑞穂をさらに回復させようと試みます。

しかし、この技術を使ううちに家族の関係が崩れていくのです。

家族それぞれの心に秘められた苦悩、家族関係がどう改善していくのか、衝撃のラストに注目です。

【ネタバレ有】映画『人魚の眠る家』の考察

全体の流れ

最初は皆協力していこうと決意します。

しかしテクノロジーがきっかけで利己的になり、瑞穂のためではなく自分を正当化するためにテクノロジーを使うように変化していきます。

物語には人形が度々登場するのですが、自分勝手に瑞穂を動かす様子はまさに人形を動かすようでした。

薫子と星野はエスカレートしていき、周りで見る人はその奇妙な様子に気づき始めます。

この両者が遂にぶつかり、薫子は瑞穂が生きていることを法律で確かめようとします。

薫子が一線を越えようとしていた時、事故の真相が明らかになり自分が利己的になり家族を見失っていたことに気づく。

そうして物語はクライマックスへと向かうのでした。

重要人物

この一連の流れの中で異質な登場人物がいました。

そう、川嶋真緒です!

「え、誰?」って感じですよね。

実は真緒は星野の彼女で、星野が徐々に患者からテクノロジーに夢中になる様子を間近に見ていた存在です。

事故の真相が明らかになり、皆が元の姿に戻る中で真緒がある一言を発します。

「おかえりなさい」

この言葉を聞きハッとする星野でしたが、たった一言で流れの変化を表現する堤監督の演出と真緒を演じた川栄李奈さんの演技力を勝手に感心しておりました笑

衝撃のクライマックス

家族を本来の形に戻った時、遂に瑞穂が目を覚まします。

感謝を伝える瑞穂と静かに喜ぶ薫子のシーンを見て「良かったー」と私も静かに喜んでいた訳ですが…

実はこれ、夢だったのです。

「まんまと裏切られた!悔しい!」と思うと同時に、自分がこの物語を俯瞰していたことに気づきます。

このシーンをきっかけに一気に主観的に物語を飲み込むようになり、涙がポロポロと溢れてきました。

この辺もやはり、脳死という問題について自分のこととして考えて欲しいという映画からのメッセージだったのでしょうか…。

エンドールのこだわりも凄かった

近年エンドロールが割とシンプルで物語の回想シーン的な映画が多い中、エンドロールにもこだわる貴重な作品でした。

少年・宗吾がエンドロール直前に登場します。彼は突如思い出したかのようにある場所に向かいます。

そこは瑞穂の家でした。

もう家族はその家から別の場所に引っ越していたのですが、エンドロールが始まると少年から徐々にカメラの視点が高くなります。

まるで瑞穂ちゃんが天へと旅立つように…。

瑞穂が少年の中で、そして家族は新たな場所で新しいスタートを切る。そんな印象のエンドロールでした。

まとめ

今回見た映画「人魚の眠る家」はテーマが非常に重く私達が目を逸らしがちな問題の一つだと思います。

その問題をこの映画が「もし自分の周りのことだったら…」と思わせてくれて、このテーマについて一度考える良い機会になると思います。

もちろん物語自体も非常に面白く見るだけで楽しめる映画なのですが、そこにはとどまらない社会的に価値ある映画だと感じました。

まだ見ていない方も是非見てみてください!!